ブレスレットの長さ調整を可能とするグライドロックエクステンションシステムを搭載するバックルも18KYG製だ。

2008年発表以来、長らくオイスタースティール製モデルのみがレギュラーラインナップされてきたロレックス「オイスター パーペチュアル ロレックス ディープシー」は、2022年にRLXチタン製で1万1000mという非常に高い防水性能を備えた「オイスター パーペチュアル ロレックス ディープシー チャレンジ」が追加されたのを機に、ラインナップの拡充が図られている。

 今般取り上げる「オイスターパーペチュアル ロレックス ディープシー」Ref.136668LBは、オイスタースティール製モデル同様の3900mの防水性能を備える18Kイエローゴールド製モデルである。ゴールドの色調に映えるブルーラッカーダイアルと、ブルーのセラクロム製ベゼルインサート、ブルーのセラミックス製耐圧リングが組み合わされ、鮮やかかつ華やかな仕上がりとなっている。18KYG製ブレスレットは従来モデルと異なって中コマがポリッシュされてエレガントさが加えられている。ブレスレットの長さ調整を可能とするグライドロックエクステンションシステムを搭載するバックルも18KYG製だ。

 エクストリームな環境に対応したモデルにてゴールド製の本作を選ぶ需要がどこにあるのかについて筆者には疑問が残るものの、性能は従来モデル同様の深海潜水が可能であり、外観品質も高く、着用感にも配慮したバックルが与えられているなど文句を付ける隙が無い。ロレックスの技術力を体感するには好適な選択肢であると言えるだろう。

 オメガの「シーマスター ダイバー 300M」は、極めて高い実用性を備えたモデルとして高く評価されている。ブラックを基調とした定番デザインに加え、爽やかな印象のブルーモデル、ハイブランドコピーセラミックケースを採用してNATOストラップを組み合わせたミリタリーテイストのあるモデルなど、選択肢が多いのも特徴だ。

 今年追加されたのは、メタリックな外装が目を引く新作である。全体はシルバーカラーに統一されており、ドレスウォッチを思わせるようなエレガントな色調である。ステンレススティール製の直径42mmのケースには、グレード5チタン製のベゼルが組み合わされる。このベゼルには、レーザー加工によってダイビングスケールが浮き彫りになっており、測時の機能を実現しながら本作特有の質感を生み出すのに一役買っている。

 また、風防には従来のレギュラーモデルと異なるドーム型サファイアクリスタルを採用し、メッシュブレスレットの組み合わせが用意された。これらはいずれも「シーマスターダイバー 300M 007エディション」で採用されていたもので、本作にヴィンテージテイストを加えている点にも注目だ。

 ムーブメントは、最高レベルの耐磁性能と、悪条件下でも安定した精度が得られることをテストした上で出荷されるマスター クロノメーターのCal.8806が搭載される。スペック上でこれを上回る性能を有するムーブメントおよび搭載モデルは数少なく、本作やオメガの各モデルを選択する大きな理由となり得るだろう。

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